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2019-06-16

愛媛砥部を訪ねて②

長文になりましたが、

愛媛砥部を訪ねて。

パート② でございます。

 

そもそも、砥部に行こう、と思ったきっかけ。

それは、この

中田窯さんのうつわに惹かれたからでした。

 

砥部焼のイメージといえば、

おうどんの鉢。

つるりとした滑らかな白磁に藍の唐草模様、

ぽってりとした厚み。

 

それは、美しいのだけど、

個人的には、もっと人の手のぬくもりが伝わる感じが

好きなので、興味はなかったのですが、

中田窯さんのうつわを

ふと目にしたときに、

あれ?

とおもったんです。

 

これって、磁器なんだけど、陶器みたいに

土がまざってるし、温かみがあるなあ・・

変わってるなあ・・

どんな方が作っているんだろう・・

 

それで、中田窯さんに

すごく興味がわいてしまったわけです。

それが今回の砥部行のメインも、メイン。

中田さんにお会いしたく、その元を見たく、

お尋ねいたしました。

絵付けをする 中田さんご主人。

とても穏やかで、寡黙な職人という雰囲気。

奥様もとても、素敵な、風情のある、温かい方で、

砥部焼のこと、色々と教えてくださいました。

 

素焼きの状態。

染付されたうつわ。

この後本焼き。

 

中田さんのうつわは

非常に多岐にわたり、色々な種類、色々な絵柄があります。

唐草。 大変優しいレトロな雰囲気があります。

この細い唐草に すんごく惹かれてしまったわけです。

 

なずな紋(上)・唐草(下)

すずらん。 とても爽やか。

夏にぴったりの、そばちょこ、色々。

つるし柿。

この赤がとても素敵で、

これは 釉裏紅 という技法を用います。

砥部は、呉須(藍)の染付が主ですが、

その中に、この優しい赤がとても目を引きます。

 

中田さんは 李朝のうつわに影響をうけられたそうで、

くっきりでなく、やんわりと滲んだ絵柄も、

釉裏紅の赤い色も

その趣向なのかなー、素敵だなあ・・と

また、感動。

この砥部旅では、大変感動することが多かったです。

 

どれにしようか迷ってしまう、小さなそばちょこ。

 

どれも、魅力的でないものはない。と思います。

 

お茶碗も、画像撮れてないですが、

可愛い柄を何点か入れております。

 

今回の砥部を回ってみて、

こじんまりと、大変居心地の良い町だという印象でした。

窯元は、子供さんに受け継ぐことがほとんどのようで、

熟練の技術が、若い感性に伝えられて行っていることを感じました。

職人さんの高齢化で、

地方が抱える問題はどこも同じだと思うけれど、

砥部の街は、活気があり、若い世代が頑張っていることは、

ほっとするところです。

 

砥部焼の魅力、町の良さを、ほんのちょっぴりでも

お伝えできたなら嬉しいです( *´艸`)

 

どうぞ、お店で見かけたら、

手に取ってみてくださいね(*’ω’*)